「表があれば裏があり、メリットがあればデメリットがある。」物事そう単純に割り切れることは少ないですが、年明けから続くコロナ騒動は明らかに世の中に悪い影響を及ぼしています。
残念ながらコロナウイルス含め不測の事態と向き合いながら事業活動を継続していかなければならないという点は事実であり、経営者の皆様におきましては事業経営の効率化や事業リスクの分散などを喫緊の経営課題として感じられた方も多くいらっしゃるかと思います。
おそらく多くの企業はコロナウイルスの影響を受け今期の業績は悪くなるものと推察しますが、すなわちそれは企業の株価を下げる要因にもなります。
ピンチをチャンスにと題しましたのは、税金という点においては、一般的に金額が高いものより安いものを譲渡等で動かすほうが税金を抑えられる傾向にあり、会社の株式を動かすチャンスでもあるためです。
例えばですが、事業経営の効率化やリスク分散などを踏まえた場合に株式が動くケースとして以下のようなケースがあります。
<株式が動くケース>
・グループにおける持株会社の設立
・事業リスクの分散を目的とした新会社の設立
・事業承継に向けた後継者への段階的な株式の移動
苦しい状況は続きますが、少し落ち着かれたタイミングが来ましたら是非株価評価を実施して頂き、自身の会社の立ち位置を確認し、次なるアクションへの有用な材料としてください。
10年ごとにビジネスの潮目は大きく変わると、尊敬する経営者が良く仰っていましたが、まさに今がその時かもしれません。
私は税理士という立場でありながら一事業主という立場でもあるため、事業を経営するという難しさを重々承知しながら、中小企業の経営努力を間近で見てきております。
素晴らしい経営者の皆様と今後もお付き合いできることを楽しみにしています。